本研究の位置づけ
アメリカでは、セラピスト・カウンセラーのバーンアウトの研究はいくつか行われています(例えばCorey, 1998などが紹介しています)。これらの研究から、セラピスト・カウンセラーのバーンアウトには環境要因(保険制度の問題、組織制度上の問題など)と個人内要因(完全主義・疲労など)が見つけられています。
しかし、日本とアメリカでは、セラピスト・カウンセラーの業務内容や、職業的あり方・価値、ライフスタイル、ウエルビーングやQuality of Lifeがかなり異なっており、セルフケアプログラムを作る場合には、文化差をかなり考慮しなければならなりません。また、援助職の人は、他者の援助には注意が向いていますが、自分自身ために援助を求めることに難しさをおぼえることが多いという報告もあります(Kilburg, 1986)。
日本では、教師、看護職、ソーシャルワーカーなどの援助職のバーンアウト研究は行われています。これらの研究から、セラピスト・カウンセラーのバーンアウト予防に活かせそうな知見もたくさん出ています。また、バーンアウトに関する多くの示唆に富む書物も出版されています。
そこで、多くのセラピスト・カウンセラーが、自らエビデンスに基づいた情報を得ることができるセルフヘルプのリソースをWeb上に作ることを考え、このホームページを立ち上げました。
なお、本研究は文部科学省科学研究費若手研究(B)(課題番号:17730404、研究代表者:福盛英明)の一環として行われています。
新着情報
2007年04月24日 : ホームページを立ち上げました。
研究に関するお問い合わせ
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福盛英明(研究代表者)
812-8581 福岡県福岡市東区箱崎6-10-1 九州大学健康科学センター 箱崎分室内
TEL:092-642-2287
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