リサーチコアの代表である熊谷秋三教授が研究代表者として申請されていた下記の研究課題が文部科学省科学研究費の基盤研究 A に採択された。 研究のフレーム、研究目的などは以下のとおりである。
研究種目
研究課題
研究期間
(研究代表者) 熊谷 秋三 九州大学健康科学センター教授
(共同研究者) 清原 裕 九州大学医学研究院教授 上園 慶子 九州大学健康科学センター教授 内藤 義彦 武庫川女子大学生活環境学部教授 長野 真弓 京都文教大学臨床心理学部准教授 畑山 知子 南山大学人文学部講師 山津 幸司 佐賀大学文化教育学部講師
運動疫学は、「身体活動・不活動」,「運動」あるいは、それらと関連する「体力」と生活習慣病・要介護の発症・発現との関連性に関する証拠を提供する学問である. しかし、わが国の生活習慣病予防研究のみならず介護予防研究領域においても、運動疫学研究に基づく証拠は不足している. 欧米では、生活習慣病の罹患率および死亡率、さらにうつ、認知症や認知機能低下への身体活動・運動の影響に関するメタ分析などにより、運動の有効性が実証されつつある. しかしながら、多くの疫学研究では、運動などの暴露指標の測定はベースライン調査での 1 回の測定成績に基づいてのみ解析されている場合が殆どであり、暴露指標の経時 的変化(多点観察)を独立 変数とした疫学研究は、その多大な労力のために世界的にも殆ど報告されていない。 本研究は、各種のヘルアウトカム(うつ状態、認知機能低下、メタボリックシンドロームなど)の発現に及ぼす多点観察された身体活動・運動の関連性について前向き研究手法を用い検討する大規模運動疫学研究である.